葛木坐火雷神社とのご縁を、かたちに
薪屋さんから偶然届けられた一本の丸太から、この物語は始まりました。
「この樫の木は使えますか」と工房に置いて帰られた丸太

よく見てみると、その樫には雷に打たれた跡があり、焼け焦げた部分や朽ちている箇所も見受けられました。
けれど、実際に製材してみると、まだ美しく生きている部分が残されており、朽ちた箇所には樹脂を入れて固めることで、一本のペンとして制作することができました。
これはぜひ形にしたい
そう思い、薪屋さんへ「ほかにもありますか。ぜひ譲ってください」とお伝えしたところ、返ってきたのは思いがけないお話でした。
「実はこの木、御神木なんです。」
さらに伺うと、その木は奈良県葛城市の葛木坐火雷神社の境内で育った樫でなんですと
雷が落ちて内部が燃えても生き続けた樹
そのあまりにも深い巡り合わせに、胸が震えるような大きな運命を感じました。

葛木坐火雷神社(かつらきにいます ほのいかづちじんじゃ)は、二千年以上前より、火雷大神と天香山命の二柱を主祭神としてお祀りしてきた由緒ある神社です。境内で育ったこの樫の木は、約五年前に倒木の恐れから伐採され、その後は薪屋さんの倉庫で忘れられたように保管されていました。
このたび神主様ともお話をさせていただき、「火雷子(ほのいかづちのこ)」として販売することをご承諾いただくことができました。
火雷神社の境内で育ち、雷と火の痕跡をその身に宿した木。
まるで物語の中から現れたようなこのご縁は、日本文化や木を大切にしている私たちにとって、本当に嬉しく、かけがえのない出会いでございました。

この特別なご縁を、一本のペンとして皆様へお届けできることは、私たちにとって何よりの幸せでございます。
自然の力、神社の歴史、樹が辿ってきた歳月、そして職人の技
それらが幾重にも重なって生まれたこのペンが、手にしてくださる方の心に響く1本となれば嬉しいです。
日本の美で心を惹きつけ
書き心地で忘れられなくなる
筆記具との出会いに、晴れの美を

